コインとトークンの違いを一度で整理する

公開日 2026年8月14日 · 約2分で読めます

ニュースではすべて「コイン」と呼ばれますが、技術的にはコインとトークンは別物です。区別の基準はただ一つ。独自のブロックチェーンを持っているかどうかです。

コイン: チェーンの基軸通貨

コインは独立したブロックチェーンを持ち、そのチェーンの手数料支払いや報酬に使われる基軸資産です。

  • ビットコイン(BTC): ビットコインチェーンの基軸通貨です。
  • イーサ(ETH): イーサリアムチェーンでガス代を支払う資産です。
  • SOL: ソラナチェーンの基軸通貨です。

コインの存在はチェーンの安全性と運用に直結しています。チェーンが生きている限り、コインも存在します。

トークン: 他人のチェーン上に作られた資産

トークンは独自チェーンを持たず、既存ブロックチェーンのスマートコントラクトで発行された資産です。

  • USDT・USDC: イーサリアムやトロンなど複数チェーン上で発行されるステーブルコインです。
  • UNI: イーサリアム上で発行されたUniswapのガバナンストークンです。
  • ミームコインの大半: イーサリアムかソラナ上のトークンです。

トークンを送るときの手数料は、そのトークンではなく土台チェーンのコインで支払います。イーサリアム上のUSDTを送るにはETHが必要になる、というのが典型例です。初心者が最初につまずくポイントです。

トークン規格という共通仕様

トークンは標準規格に沿って発行されます。規格が同じなら、ウォレットも取引所もdAppも同じ方法でトークンを扱えます。

規格 チェーン 用途
ERC-20 イーサリアム 一般的な代替可能トークン
ERC-721 イーサリアム NFT(非代替性)
SPL ソラナ ソラナ圏のトークン

同じUSDTでも、どのチェーンの規格で発行されたかによってアドレス形式も手数料も違います。入出金でネットワーク選択を間違えると資産を失いかねないのは、この仕組みのためです。

投資家にとってなぜ重要か

  • 価値の根拠が違う。 コインの需要はチェーン自体の利用量と安全性から生まれます。トークンの価値は発行主体の事業、コントラクト設計、発行量ポリシーに左右されます。
  • 発行の難易度が違う。 チェーンを作るのは大変ですが、トークンの発行は数分で済みます。詐欺的プロジェクトの多くがトークンなのはこのためです。
  • 確認すべき点が違う。 トークンなら総発行量、運営チームの保有分とロックアップ、コントラクト監査の有無を最初に確認します。

まとめ

  • 独自チェーンがあればコイン、他チェーン上で発行されていればトークン。
  • トークンの送金手数料は土台チェーンのコインで支払う。
  • トークンは発行が容易なぶん、発行主体と供給構造の確認が必須。

この区別を押さえるだけで、ウォレットの操作も手数料も上場ニュースの読み方も、一気に明確になります。

本記事は教育目的の情報提供であり、投資助言ではありません。暗号資産は元本割れのリスクが高い資産です。投資判断はご自身の責任でお願いします。